本集会が始まって30年。この数字、よく覚えていてください。
2025年6月14日(土)、鳴門市人権福祉センターで「人権を語り合う中学生交流集会+'25」第3回実行委員会が行われました。
今回は総体とも重なり、11の中学校・高校から15人の中高生、それに7人の大人を加えた22人と、前回よりさらに寂しい開催となってしまいました。
2人の実行委員長・副委員長の進行のもと、まずは各自の自己紹介。
今回の重要な協議は、ポスター原画の選定です。
4校から30枚にもおよぶ作品が寄せられました。出品してくださった皆さん、ありがとうございました!
キャッチフレーズ「たくさんの個性で彩られた世界! 私の色もずっと輝き続ける」の趣旨に沿った作品なのですが、どれも真剣に考え、練られた構成で、時間をかけてていねいに仕上げられたことがよく分かり、選ぶ方も唸ってしまいます!
まずは30作品を二分し、それぞれから2~3点を全員の投票により選定します。
そして選ばれた5作品を、挙手による投票で一つに絞り込みました!
選ばれた作品の制作者の名前を聞いてびっくり!なんと!実行委員長さんの作品でしたー!
多くの皆さんが事情を知らないなか、当事者がどんな思いで選考を眺めていたのか、決定後の受賞のあいさつのなかでお話していただきました。本当におめでとうございます。
それに出品していただいた多くの皆さんも、本当にありがとうございました!
続いて、本大会の日程や役割分担について、進行マニュアルを参考に紹介させていただきました。次回第4回では役割を決定しますので、それぞれ考え、申し出ておいてください。
そして今回の、私からの提案。。。
まずは、狭山市がどこにあるのか、埼玉県の地図を見ていただきました。
そして前日とこの日の徳島新聞を、大人も含めて全員で、輪読していきました。
記事のタイトルは、「絶叫、聞こえぬか 狭山事件と再審法」。
食い入るように新聞のコピーを見つめる中高生の姿が印象的でした。
つづいて、この5月に現地を訪れたときの写真を見てもらいながら、そのときの様子について解説をしていきます。なかでも、石川一雄さんの追悼動画の部分についての話。
再審無罪を勝ち取るために日々体力づくりに努める姿。暑い日も雨の日も、高裁前に立ち、訴え続ける姿。若き日にできなかったような時間を、早智子さんと過ごす姿。剣山山頂での穏やかな姿。獄友と過ごす、嬉しくもあり、割り切れない苦悶の姿。最後の姿。。。そして、月見ヶ丘の砂浜で過ごすゆったりとした姿。見れば見るほどに、いろんな感情が込みあげてきます。
そして、追悼動画(15分)を見てもらいました。追悼動画を見終えた後、今回で2回目の視聴になる高校生に言葉をもらいました。
「狭山事件の再審を求める県内集会っていうのが5月30日にあって行ったんですけど。第2の故郷っていうぐらい徳島の人たちもたくさん来ていて、支えてるんだなって思いました。そのときこの動画を見て、無罪を訴え続けている人は狭山事件くらいかなと思ってたんですけど、他にもいろんな事件があって、無罪判決を勝ちとりたいと思ってる人はいっぱいいて。検察を信じてないといったらまた違うんですけど、どうなのかなって思うところはありました。石川早智子さんは来られてなかったんですけどメッセージはあって。そのメッセージを読む限り、故郷徳島に帰るのはやっぱりつらすぎて、もう少し時間がかかると書かれていて。傷は深いんだなと思いました。第4次再審闘争もまだこれからなので、これからも早智子さんは一雄さんを想い闘っていくんだと思いました」
石川さんが仮出獄したのが1994年12月。再審請求に約30年。亡くなったのが今年2025年3月。
この集会の準備を始めたのが1995年。語り合うことの重要性を訴えて30年。そして今年2025年。
この私たち30年の時間は、石川さんの闘いと共にあった30年だったということです。
狭山事件の話を終えた後、これまで学習してきた中高生にそれぞれの思いを語ってもらいました。
「死刑囚といわれる人と結婚したこと自体がすごいと思う。だから動画も早智子さんの方に注目していた。一雄さんが演説しているときも、ずっと隣にいて頷いてて。素敵だなと思った。一雄さんの手が写っている場面があって、涙が。悔しいんだろうなって。獄友といる場面もあって嬉しい気持ちもあるんだろうけど、悔しいんだろうなって。早智子さんも悔しい思いしてるんだろうなって思った。徳島に帰れない気持ちもわかる気がする」
「新聞とか動画とか見て、ここまで知ったのは初めて。亡くなったとき、一雄さんや早智子さんや共に闘ってきた人も、悔しかっただろうし、生きてるうちに晴らしきれなかったのは悔しかっただろうなと思った。早智子さんにもし会えたら、少しでも力添えができたらと思うし、会って話がしたい」
「ここに来てこういう内容だっていう詳しいことを知った。知ってから、おかしいんじゃないかなと思うようになった。生きてる間に無罪を勝ちとれなかったのは悔しい。勉強していくうちに、一回でも現地に行ってみたいし、早智子さんにも会ってみたいと思うようになった。学校でも分かってくれる子が全然いないから、もっともっと、ここにいる子たちだけじゃなくて学んでほしい」
「どうまとめればいいのか分からないけど、動画とか新聞とか見て、本人じゃないけど、自分も悔しいなって思った。周りの人が無罪になってるのに、石川さんだけがお亡くなりになって、自分のことではないけど、見てる方として悔しい気持ちになった。生きてるうちに無罪になってほしかった」
「何人かの人は無罪になったのに、それを見ている石川さんは無罪になれなくて、そのまま亡くなってしまい、本当に悔しかったと思う。自分たちも勉強してきたから、石川さんが亡くなったというニュースを見たときは、すごく驚いたし、悔しかった。絶対に石川さんが書いた文字と、本当の犯人が書いた字っていうのは違うのに、逮捕されて、誘導されて、お前がやったみたいなことを言われて。本当にやってないこともやったって言わされたり。死刑囚として怖い思いをしながらいたっていうのは、言葉に表せないぐらい怖いことだなってあらためて思った。だから、早智子さんがもし徳島に帰って来られたら、会って、ちょっとでも前向きに、これからも頑張ろうって思ってもらえればうれしい」
「犯人が書いた文字と石川さんが書いた文字の筆跡が全然違うのに、これが一緒で捕まえられたっていうのが、先生から聞いたときに信じられなくて。なんで同じ人間にそんなことができるんかなって、悲しい気持ちになって。石川さんの友達は無罪が決まっていって、自分だけはまだ決まってなくて。もし自分がそんな立場だったら、私は顔向けできない気がする。けど、諦めずに無罪を勝ちとりにいく石川さんと早智子さんはすごいと思った。でもその願いは叶わずに亡くなってしまった石川さんはとても悔しかっただろうから、私はこれからもこういうことについて学び続けていきたいと思う」
中高生の思いに大人も応え、それぞれに言葉を返していきました。
この動画を見ている中高生は、県内ではこのメンバーだけかもしれません。つまり、多くの中高生は、狭山事件そのものを知らない可能性があります。そこから何とかしていきたい。
そして、早智子さんを何とか励まし、勇気づけたい。そんな夏になれば……。
約1時間半にもなる私の話やみんなの語り合いを通じて、今回の人権を語り合う中学生交流集会+'25の講演会冒頭において、石川一雄さんへの黙とうのあと、追悼動画を参会者全員で視聴することに決まりました。一雄さん、見ていてくださいね。
最後に、次回に向けての予告。
本大会当日の役割について考えてきてほしいこと、人権意見発表へのエントリーを考えておいてほしいこと、そして、実行委員長による「団結ガンバロウ!」で第3回実行委員会を閉じました。
ポスターは今月末には仕上がってくる予定ですので、仕上がり次第、申し出のあったところにはお送りします。
次回は7月5日(土)最終回第4回実行委員会です。人権をテーマに話し合いたいことについて、最後に語り合いたいと思います。次回の ご案内・申込書PDF です。どうぞよろしくお願いします。
あなたが、「最後に伝えたいこと」は、何ですか?


